「1カットいくらですか?」
何を撮影するかの情報もいただけず、こんな感じのお見積もりのお問い合わせって結構あります。
同じ1カットでも、雑貨の撮影、ジュエリーや化粧品の撮影、ファッションやポートレートの撮影・・・
それぞれ、手間も納品までのプロセスも違います。
こちらとしては、日々いろんな撮影があるので、
いろいろな撮影シーンをイメージするのですが、
お問い合わせされるお客様の方では、
ご自身の専門分野の範囲で普段目にする写真が基準になっているので、
「料金と撮影内容って大体決まっているんでしょ」って感じだと思います。
カメラマンの料金体系が、初めてだとわからないのもあると思いますが、
街の写真屋さんに「証明写真¥2,000」「成人式 六切り2枚¥20,000」
て貼ってあるあの感じのイメージを持たれるのが普通かなと思います。
まず何を撮るかについてですが、
僕の場合で言うと、
例えばジュエリーやアクセサリーなどの撮影は1カットのためにちょっとずつちょうせいしながら十数回もシャッターを押しますが、
最後に納品するのはその中の1カットや、何カットかを合成して作った1枚です。
一方でミュージカル撮影などは1ステージで4000〜6000カット撮りますが、
(え〜と、ここ、強調しておきましょうか400〜600カットじゃないです、2時間半ほどの間に4000〜6000カット撮影します。)
で、これをまるっと納品します。
舞台は極端な例ですが、
ポートレート撮影でも、写真館の証明写真のように3枚って言ったら本当に3回しかシャッターを切らないなんてことはありません。
1カットに何十枚も撮りますし、選べるように立ったり座ったり場所を変えたり、
3枚って言っているのにそれ以上のシュチュエーションで撮ったり・・・
要はお客様のお要りようの写真が3枚で、そこにお選びいただけるようにたくさん撮ったり、時間をかけて3枚のクオリティを上げたり、
そういうサービスをご提供している仕事なので、
(ここから徐々にお値段の話になっていきますが)
物販のように1こ¥300、2こだと¥600のような計算は本来馴染まないのです。
「じゃあ、カット計算はしないの?」
やりますよ、わかりやすいから。
ここから、お見積もりの話ですが、
算出の基準として、
・カット計算
・時間計算
・グロス計算
があるかと思います。
で、うえはらはどれでやってるの?
全部やります、お客様の都合に合わせて。
カット計算
これは分かりやすいですね、同じようなものを複数撮るときなどは最適だとおもいます。
分かりやすいので凛義の必要な企業や、
リピートしていただいている方は事前にコスト計算しやすいのでこちらでのご案内が多いです。
ただ、先ほど述べたようにカット計算が難しい撮影や、
ルーティーンの撮影が多いので、ちょっと割り引いている分、
イレギュラーのお見積もりの時に「高!」って思ってるんだろうなと思います、ホントは安いんですけど・・
時間計算
最近増えてきましたね、ECなど撮る物が無限にある撮影などは、なんとなくその日のノルマはあるものの、会社勤めとか日雇いの感覚ですね。
グロス計算
お客様によって撮るものも違うし、コスト重視だったり、クォリティー重視だったり、
「ここ、2カットに分けた方がいいんんじゃないの?」って、こちらからご提案しやすいし。
「時価」な感じがするので、初めての方には「グロスで¥1,000,000です」って言いづらいのですが、
付き合いの長いクライアントさんはほぼ間違いなくグロスです。
まとめ
最初にお問い合わせいただいた時は、
まず、ざっくりと難易度によって1日で撮れたらこのぐらいとご案内させていただくことが多いかと思います。
これは、最初なので、いただけている情報が少ないのもありますが、
細かく明細を出すとそれぞれに初回のリスクも考慮した金額が乗ってしまうため、
どうしても、割高になってしますのです。
なので、撮影するカットが決まっている方はなるべく詳しくお伝えいただくか、
詳しくはカットが決まっていない方は、
ふつうはお見積もりの金額で検討されるかと思うのですが、
ご予算をお伝えいただいて、提案内容でご検討いただく方がいいかと思います。
【新規開業で写真を発注、是非知っておきたい撮影依頼のコツ】
働き方の多様化で、副業でサービスや物販を始める方からのお問い合わせが増えました。
当然みなさんカメラマンに写真を頼むのは初めてという方が多いのですが、
日々のお問い合わせの中から、スムーズに見積もり取って撮影を成功させるコツを、
TIPSとしてちょっとづつアップしていきます。